2020/07/08(水)~『デカダンス』が放送されました。
タイトルは1話「Ignition」、2話「sprocket」、3話「steering」となっています。
それぞれ直訳すると「点火(イグニッション)」「鎖歯車の歯(スプロケット)」「操舵(ステアリング)」になります。
最速順に有料チャンネル衛星放送「AT-X」23:30~
→ ネット配信「ABEMA」24:00~
→ 地上波「TOKYO MX」ほか25:05~など
と地上波よりも、ネット配信が先行する形の放送形態。
早い上に無料とアベマはすごいですね。
2話の時点で、第二弾キービジュアルが出されました。
公式HPも視聴済みの方向けに変更されており、それが結構なネタバレのような気がします。
まっさらな状態で作品を楽しむつもりであれば、配信サイトへ直に飛んでのご視聴をオススメします。(検索でも運が悪いと、動画やニュースのサムネイル画像やネタバレ文章などが目に入るとかもしれません)
同時期の2020夏アニメ『グレートプリテンダー』が技の1話だとしたら、
『デカダンス』は力の1話だったような気がします。
作品のテンポが良く、設定や雰囲気が完成されていて驚きにあふれ、世界観に引き込まれるばかりです。
ロマンがあるのも特徴です。
アクションシーン満載で無重力を思わせるバトルは、他と似ているようで何か違いました。
さらに設定をぶちかますスタイルで、2話の衝撃ったらないです。
視聴した方は「やられた」と思ったはず。
内容の三行まとめ
1話/濃密回- 主人公(ナツメ)が「かの力」(戦闘集団)に入隊できない
- 修理の仕事につく
- 上司の秘密を知って交渉、地上戦を間近で経験
- 世界のシステムを説明
- もう一人の主人公(カブラギ)の過去話
- カブラギがナツメの特殊さを見出す
- 実地でぶっつけの修行
- ナツメの装備がパワーアップ
- 地下からガドル襲来
三行にまとめるのが難しいところ。
ふつうに観ていくと、1話の最後に突然挿入されたシーンは、いったい何のシーンなのか認識ができないという事態に陥ります。
ときどき混ざるSF要素は十分受け入れられるギャップであったためです。
(例えば、視界のナビゲーション、ふわふわ浮きながらの戦闘、ロマンのある変形、ロケットパンチなど)
まさかの『サマーウォーズ』かと思えば、どうやら違う様子。
設定や用語、登場キャラなども多めで、考察がはかどりそうです。
3話までの視点を入れて、ストーリーを振り返ってみましょう。
ナツメが「かの力」(戦闘集団)に入隊できない(1話)
主人公ナツメも動きや顔の表情がバラエティーに富んでいて魅力的です。
cv.楠木ともりさんが命を吹き込んでいました。
博士っぽい人いわく「この世界はおかしい、何か秘密がある」とのことで、物語がはじまります。
髪色が若干違いますが、主人公ナツメの父親のようです。
3話の視点から見ると、「サイボーグ」の残骸だということが分かりますね。
登場人物たちは在りし日の「かの力」タンカー部隊だと思われます。
そして、いきなり「ガドル」に襲撃され主人公が重症を負いました。
この出来事によってナツメがバグになるわけですね。
アバンタイトルでは、一人称視点で父親が戦闘に向かうところを見届けます。
海外FPSゲームのはじまりのような臨場感があって好きです。
時は流れ、孤児院のシーン。
子どもたちが式辞を通して、世界観の説明をしてくれます。
内容を箇条書きすると以下のような感じに。
- 大昔「ガドル」に襲われ、人口の9割が失われる
- 「デカダンス」はガドル体内に流れる万能エネルギー「オキソン」を活用した移動要塞
- 生き残った人類にデカダンス内の「オキソン貯蔵タンク」が提供される
- 戦闘集団を「かの力」、戦士のことを「ギア」と呼ぶ
- タンクの住人「タンカー」はギアの庇護のもとに暮らし、ギアにつくす
教訓めいた式辞でした。
内容を見ると、タンカーに好き勝手に動かれないよう、何者かに誘導されているような気もします。
「オキソン貯蔵タンクが提供された」とあるのですが、誰から提供されたのかこの時点では語られていません。
(それが後で登場する「システム=ソリッドステート社」だと思われます)
タンクにある孤児院では「かの力」に入ることが名誉だ、ともとれる会話をしています。
「かの力」に入るためには心身ともに健康であることが必要です。
しかしナツメは冒頭のガドル襲撃事件が原因で、右腕の肘から先をなくしている状態。(これが、かの力に入れない理由のミスリードですね)
戦士は諦めて、他の仕事につきなさいとの助言を受けます。
父の仇のためなのか、「かの力」へ入ることを諦められない様子の主人公ナツメでした。
ギアをうらやむナツメは、「私も戦士の一族に生まれたかった」と言っています。
赤・青・緑・紫など肌の色が明らかに異質なの人たちが、「戦士の一族=ギア」のようです。
2話で肌屋なるものが登場するので、「素体」という名前のアバターなのでしょう。
あと食事シーンで、スプーンとフォークが面白い形をしていました。
こういう小道具系はプロップデザインの方たちのお仕事なのでしょうか。
ちょっと使ってみたくなります。
修理の仕事につく(1話)
ドバイにある世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」でも829mです。
富士山(3776m)に突っこめば8合目まで到達できますね。
突然の空の上。解放感がすごいところにいるナツメです。
外にいるときはもちろん、室内でも背景美術にレンズフレア(光の反射)がさりげなく入っていて綺麗でした。
ナツメはカブラギ組に入り、「装甲修理」の仕事につくとのこと。
組長のカブラギいわく新入りは5年間掃除だそうです。
実際の掃除は、外壁にくっついた「腐ったガドルの肉片と、粘液の塊」をブラシでこすっていました。
ナツメが上空からタンカーの探索隊を見つけます。
ここで「クレナイさんいるかな」という発言。
ナツメの憧れのようですね。
この辺りのシーンチェンジはなめらかでテンポが良く、BGMに合わせた時間経過の描写がステキでした。
近くでみたときのデカダンスの錆びなんかもそうですが、生活感のある風景が、登場キャラたちの暮らしぶりを想像させて素晴らしいと思います。
空中でぶら下がりながらの食事も良いですね。
山登りで、岩壁を登攀中に食事をとるような感じです。
主人公が「ちまき」のようなもの、カブラギがウェハース(?)と水を食していました。
素体であるカブラギは食事にこだわる必要がないのでしょうか。
しばらく仕事をこなしたナツメ。
組長カブラギと話をしたいようでしたが、まったく相手にされていません。
ナツメがたまたま忘れ物(水筒)を発見し、届けてあげたことに恩を着せ、組長宅で強引に歓迎会をひらきます。
扉にはさまれるナツメは、おもしろかわいかったです。
まさかの天丼。微妙にはさまり方が違いました。
歓迎会ではカブラギから新たな情報がありました。
- 「かの力」にはタンカーが所属しているが、200人にも満たない
- (カブラギの考えによると)ガドルとの戦いは終わらない、
- 無駄死にするより「ギア」に尽くした方が効率が良い
それに対して、ナツメの反応とカブラギ答えは……
もぐら(おでん)ナツメ「(それでは)いつまでたっても変わらない」もぐら(あんこ)カブラギ「何をしても変えられないものがある。諦めろ」
「外の人間は絶滅した。この中で平和に人生を全うできるだけで充分だろう」
これで話は終わりかと思いきや、ナツメが重大な事実に気づきます。
カブラギが、ガドルをかくまっている!
そして勝手に「パイプ」と命名。
最初キモイかと思いましたが、だんだん可愛く見えてきます。
打って変わって怪しい仕事をしているカブラギ。
ウェアラブル的な端末をつけているような一人称の演出になりました。
ゲーム中はこの画面が常に表示されているのでしょうか。
「チップ回収完了しました」とカブラギ。
システムにバグの検挙率が低いと言われるカブラギさん。
謎の組織は「世界にバグは不要です」が標語のようです。
メモ
- ちびガドルはcv.喜多村英梨さん、クレナイ役よりも登場が先でした。
- チップを回収したときのエラーコードは「411」
上司の秘密を知って交渉、間近で地上戦を経験(1話)
しかしパイプは別ですが、ガドルが何とも言えないビビットな色合いですね。
良い具合に駆逐したくなるよう作られているのかもしれません。
仕事にもどり上空のシーン。
よく考えると、高度で動いているのに一切風がないのが不思議です。
その辺は超技術があるのかもしれません。
ここでガドルを発見。迎撃するとのこと。
アンカー発射 ⇒ 第一から第四の多重装甲展開 ⇒ デカダンスの固定完了。
メイン出撃ゲート展開からの「ヒャッハー」と言わんばかりで突撃。
改めて見てみると、派手なビークルの色には本物の戦場らしさがなく、ゲームらしさ全開です。
戦闘シーンは、重力を自由自在に操って動いている印象でした。
映画の『スター・ウォーズ』や『アイアンマン』などに登場するジェットパックや、ワイヤーの関係で直線的な動きになる『進撃の巨人』などと比較すると、また別な機構がありそうです。
(これも3話で明かされました。磁場が働いているようです)
「あとは頼んだぞ。ミナト」とカブラギは総司令官と知り合いの様子。
デカダンス起動の行程が複雑です。
それだけの相手が出てきてしまったということでしょう。
吸血銛発射 ⇒ (ダイランドがゾーンを展開) ⇒ オキソン注入開始 ⇒ デカダンス上部装甲起動 ⇒ メインコア格納開始 ⇒ 疑似動向繊維(?)点火 ⇒ 耐衝撃装具起動 ⇒ デカダンスキャノン搬出開始 ⇒ デカダンス合掌完了 ⇒ 連結準備開始 ⇒ デカダンスキャノン起動 ⇒ 緩衝スタンド展開 ⇒ 神経ケーブル接続 ⇒ 接続完了 ⇒ デカダンス迎撃形態起動完了
すこし長いなとも思いましたが、曲と映像に気を取られていたのそれほど気になりませんでした。
叩き潰すのか??と思ったら、まさかのロケットパンチ!!
ナツメが「すっげぇ」と代弁してくれました。
そして問題の最後。
コミカルな足音、アバターのようなキャラがいる世界が広がります。
「大型ガドル、ダイランドの殲滅完了。各スタッフの皆様ご苦労様でした。
オキソンの注入を忘れずに、適度に再起動を行うようにしてください」
世界のシステムを説明(2話)
2話は戦闘後の描写からはじまります。
クレナイが弔いの言葉を述べて、戦死者を追悼。
近くで演奏しているバグパイプが印象的でした。良い音だ。
「勝手に戦場に出て勝手に死んでりゃ、世話ねぇな」
と誰が発言したかは不明ですが、おそらくギアの人がタンカーに向けた言葉でしょう。
ギアの人には死の概念はないのかもしれません。
タンカーの人らしき亡骸はありましたが、ギアの素体がやられた場合はどうなるんでしょうね。
3話で、解体工のフェイ(ナツメを心配してくれる女の子)が「ギアも死んじゃう」と言っていましたが、亡骸がリアルで区別がつかない可能性も。
「――彼らはこの茫漠とした世界の中にあり、その激烈な生をいきた」
とクレナイが言っているので、人類はこの世界の仕組みに思うところがあるのでしょう。
ここで大きな転換点。デカダンスの解説が入ります。
デカダンス、ソリッドステート社が送る超巨大娯楽施設
仮想空間でなく広大なユーラシア大陸が舞台
プレイヤーは移動要塞デカダンスに乗り込み、すべてが本物の世界を楽しめるまずプレイヤーはギアになって、割り当てられた素体にお好みのカスタマイズを使用
準備ができたらガドル狩りの冒険に出発変幻自在の無重力バトル
経験を積んでランキング上位を目指せ
ギア専用フロアの下に位置するタンクの街では、
絶滅危惧種の人間タンカーとも触れ合える
満足度90%を誇る大型船を間近で味わおう
(※公式HP、MOVIEのページに本編の解説シーンがあがっています)
夢のゲームですね。
キャラクリは重要なので、あんまり変な色の肌にするとモチベが下がりそうなところ。
できたらカブラギみたいな肌色のギア素体を使いたい。
3話でさらにサイボーグの話が明かされます。
サイボーグが二頭身キャラデザであり、作画がデフォルメに見えたため、「人々は電脳世界にしか生きていない?」のかと最初は思っていました。
これだけキャラデザが違うと、人間が反乱を起こしたときにサイボーグと出会ったらどうなるかが気になります。
リアルなドラえもんを見つけたような感じになるのでしょうか。
サイボーグをデフォルメにしていなかったら、かなりのホラーですね。
「ギア素体は生身」「死んだらやり直し」とも一般MOBが語っています。
生身寄りのサイボーグが人工的に用意できているのか、それともホムンクルスのような人間の肉体を乗っ取るような仕組みがあるのか、その辺りも気になりますね。
カブラギの過去話(2話)
おそらくマイキーがビリビリしていた、あの穴に入りっぱなしなのではないでしょうか。
7年前、カブラギに事件がありました。
システムにチート行為が見つかり、戦友をなくしています。(戦友は矯正施設送り?)
さらに所属していたランカーチームの解散、システムがランカー全体の秩序の問題だと重く受け止め、判断したようです。
カブラギに原因の一端がありますが、システムに目をつけられてしまったら仕方ないですね。
主要な登場人物は、ドナテロ(でかい)、ターキー(悪そう)、マイキー(青い)の三人。
直接の原因はマイキーが「リミッター解除」を使って何かやらかしたためだと思われます。
戦闘中に目がイッてました。
マイキーがリミッター解除にこだわった理由が、この段階ではいまいち不明瞭です。
マイキーの悩みは「伸び悩み」とのこと。
3話で「全統治独立システム」の話がありました。
言ってしまえば、自我をもった個体の反乱ということなんでしょうか。
- 自分が会社のシステムの所有物で「代わりが効く存在であること」に疑問がなかった
- スクラップは役目を果たした誇りだと思っていた
- ランカーになって考えが変わる
- 代わりがきく状態に戻るのは嫌(このままだと順位が下がる)
メモ
- リミッター解除は素体の制限がはずれる ⇒ 運動能力があがる(本体にダメージが通るようになり、スクラップになる可能性がある)
- カブラギいわくリミッター解除は20%までなら、攻撃を受けても耐えられる
深刻な話のあと、やめちくり~、ピカピカぴか~(?)の流れで笑いました。
ふわふわ浮いていたムニンはcv.三石琴乃さん。かなりベテランの方でし。
チップが貴重な資源だと言うフギンはcv.子安武人さん。紹介するまでもないですね。
捕まったカブラギに対し、フギンが説明したことは以下の通りでした。
- 人間たちの中には、世界にとって不都合なもの(バグ)がしばしば発生する
- システムはそのバグを消去する
- カブラギに人間の中にあるチップを回収させる
- カブラギは自らバグを発見し、報告をしなくてはいけない
完璧に管理社会のようです。
システムに逆らうつもりはなく、システムの手足となるカブラギ。
昼は装甲修理人、夜は回収人。こう書くとカッコいい。
もう一人の主人公(カブラギ)がナツメの特殊さを見出す(2話)
孤児院で最初にみたときは、諦めた大人になったのかと思いました。
これだけの理由と魅力があれば、大人のカブラギが動くのに十分です。
現在の視点に変わりました。
「オキソンを注入してください、スクラップまで175年」と一人称視点のインジケーターに表示されています。
ログイン状態で、戦い方を教えてくれとせがまれるカブラギ。
「俺はもう終わった」と言い、一人称視点のインジケーターには「活動限界がチカイデス」と表示されています。
すこし混乱したのですが、
「サイボーグ」(ログアウト状態)のスクラップまで175年で、
「ギア素体」(ログイン状態)では活動限界が近い、ということでいいんですかね?
カブラギがチップを回収するところをナツメに見られ、「最後はお前のチップとは皮肉だ」と言います。
しかし何も起こらず。システムに処理されません。
なけなしのお金をあげようとして笑われ、キレるナツメがかわいい。
不思議に思い、ログアウト状態でナツメのことを調べるカブラギ。
カブラギいわく、全ての人間はチップで管理されているそうで、目撃した時点で盗みだと勘違いしても、確実に処理されるとのこと。
「face search」すると「no data」、「all search」すると「dead」の表示が。
ここで、ナツメがシステムに認識されていないことが判明します。
思えば「かの力」に入隊できなかったことにも納得がいきますね。
ログイン状態になり、ナツメはなぜカブラギが戦い方を教えるつもりになったのか気になる様子。
カブラギいわく、この世界でバグがどうやって生きていくのか確かめたくなったとのこと。
虫けらみたいに弱い、とけなしてはぐらかす素直でないところがまた乙です。
今さらですが、カブラギのcv.小西克幸さんの声と演技がとても合っています。
ところで、緑のオキソンが溜まっているところに惹かれるのですが、分かる人はいらっしゃいますか。
探索欲が刺激されます。止め絵のゲームだったら10分、3Dなら20分くらい探索できそうです。
それとマイキーががっくりしていたシーンで一つ気づきました。
サイボーグの尻に穴がある!
2話は尻から注入END。確かに救われたカブラギさんでした。
一話の最初で、ナツメの父が持っていた丸い蓋。あれは尻の蓋でしたね。
実地でぶっつけの修行(3話)
陸上でカエルの声がするので、食性によっては生臭さそうです。
記事が長くなってきましたが3話に入ります。
1話冒頭のシーンの続きが判明。
ナツメがシステムに認識されないバグとなったのは、心肺停止状態から蘇生したためでした。
カブラギいわく「チップがいかれた」らしいです。
チップは、システムが人間を把握するためのものだと思われます。
チップを「いかれた」状態にすることを意図的に再現できれば、人類は……。
最終的な物語の目的は、今のところ明らかになっていませんね。
ナツメは「かの力」に入る。
カブラギはナツメを見届ける。
その目的の先に、どんな結果が待ち受けているのか、というお話です。
デカダンスから車で移動すると、「ユムシ」という食肉ガドルの登場。
思いっきり気持ちの悪い見た目です。脚がきつい。
しかし、案外うまいのかもしれません。
この辺りの戦闘シーンもかなり凝っていました。
ガドルを倒した後にゾーンが収縮するとき、カメラにかかるような表現に「おお」となりました。
カブラギが、対ガドル戦のレクチャーをしてくれます。
- まずは「ゾーン」を展開させる(ガドルの防衛本能でもある)
- 特殊な磁場が発生、重力が不安定になるのを利用する
- タンク(背中の壺みたいなの)があれば磁場の波に乗れる
- 中型ガドルは再生能力が高く、遠距離では攻撃力不足
ゾーンはガドルが任意で展開していたんですね。
ガドルの巣(チュートリアルステージ)で連戦するナツメ。
デカダンスがゲームだということを考えれば、経験値のようなものがあったりするのでしょうか。
タンク居住区のシーンでは、優しそうなフェイがナツメのことを心配してくれています。
単純にナツメを思ってのことというよりは、何か別に理由があるような感じです。
それとも、まさかの密告者になるのでしょうか。
この後のシーンで、かの力にもタンカー部隊があると説明がありました。
数の比は、ギア5万人に対して、タンカーが200人。1/250ですね。
1話でカブラギが「200人に満たない」と言っていたので、日々減っていっている可能性はあります。
車の脇にもマークが付いていましたが、上向きの洗濯ばさみみたいなマークが「かの力」のシンボルのようです。
タンカー最強の戦士が「クレナイ」で、かの力に入らなくても戦場に出ることはできるそう。
タンカー所属の戦士と、「かの力」に入ったタンカーは扱いが別なんでしょうかね?
システムの管理外にあるフリーの傭兵とかがいそうで、わくわくします。
陸海空ぜんぶの修行をこなし、「ユムシ」なら問題なく倒せるようになったナツメでした。
修行回はいいぞ。
新たな設定の解説、ナツメの装備がパワーアップ(3話)
2話の補足を兼ねた解説がありました。
ソリッドクエーク社の広報というような形です。
- 2400年代後半、大気汚染が致死量を超えた
- 国という概念が滅びる
- 企業がサイボーグを開発、人からサイボーグの時代へ
- ソリッドクエーク社が人類の所有権を獲得
- ユーラシア大陸に巨大なドームを設置、巨大娯楽施設デカダンスを開設
バグが不要なのは、秩序を守るためだと言うフギン。
人間が地球を死の星に追いやったのであれば、その主張も分かります。
「全統治独立システム」が導入されていて、システムが自動で決定し、個体が実行する。
AIによる統治のような話です。
解説のときの画像を見ると、デカダンス以外にも施設があるように見えます。
娯楽施設とはいかないまでも、サイボーグによる何らかの施設はありそうですね。
そして、どこかに人類の反乱軍が隠れているはず……?
そういう展開はないかもしれませんが、どうしても考えてしまいますね。
ナツメが組長カブラギの家を訪ね、パイプにコスチュームを着せてあげました。
これで外に出れるとのこと。
認識阻害の術式が組み込まれているらしく、周りの人にはただのペットだと思われるようです。
パイプとナツメはバグ同士。
その辺りのシステムは、ナツメが直感的に分かっているのかもしれません。
嬉しそうなパイプの声、嬉しすぎて公衆の面前でもらしてしまいます。
非常に良いですね。
カブラギの家は人気のない僻地にあるかと思ったら、玄関を出るとすぐに人がいるような道に面していました。
ナツメがカブラギを訪ねた本当の理由は別にありました。
ナツメは戦闘中、緊急回避のボタンが義手で押せないという悩みを打ち明けます。
義手とは長い付き合い。
ナツメの脳裏にはフェイのほかに、なぜかリンメイの顔が思い浮かんでいます。
何か因縁があるのでしょうか。
機械に精通していそうなカブラギがナツメを連れ出します。
訪れた武器屋で、カッコいい義手をこしらえてくれました。
これはパイルバンカーに近い!
超かっちょいいかどうかは別として、超ロマンがあります。
カブラギの言う「そいつ(義手)は弱みなんかではなく、武器だ」というのは確かにその通りですね。
別作品ですが、大砲やボウガンの義手をつけている黒い剣士なんかも、超強くてかっちょいいですし、義手には無限の可能性があります。
地下からガドル襲来(3話)
デカダンスが移動できるのは、ガドル対策でもあるのでしょうか。
早速試し撃ちへ向かうナツメとカブラギ。
どうでもいいですが、屋根のないオフロード車が良いですね。
荒野にサッと出かけて探検できるとかすごく楽しそうです。
しかし、そこへガドルの警報が。
姿が見えず、地割れによって要塞デカダンスが行動不能になります。
いきなりデカダンスの弱点を突かれたような形になっています。ナイスガドル。
吹き飛ばされたパイプを助けるために地下へ。
そこには襲ってくる中型ガドル8種、計45体がいました。
オペレーターの紅一点、「オペレーターB」さんが目立ちます。
Twitterなどではオペ子さんと呼ばれている様子。なぜか気になる存在です。
地下でヒャッハーするのも悪くないですね。
地下の大空洞というものにもロマンがあります。
突っ込む人もいれば、前線の手前で車を止めている人もいて、戦略の違いをみてとれそうです。
それにしてもパイプが可愛い。
物語を動かす役割も担っていますし、かなりの重要キャラ。
クレナイとの兼役のcv.喜多村英梨さんがものすごく良い味を出しています。
パイプの危機に、カブラギとパイプの出会いが判明しました。
6年前のカブラギは、パイプに生きる理由をもらっていたのかもしません。
当時もオキソンの注入をしておらず、マイホームの購入にカブラギの財産のほとんどをかけていました。それだけの価値がパイプにはあったのでしょう。
次回4話は、これまた激しい戦闘シーンがありそうです。
これだけ動きのある作画が多くて、制作会社のNUTさんは大丈夫なんでしょうか……。
楽しみです。
余談:デカダンスの意味/パッと見で思い浮かべた作品
デカダンスの発音、「フラダンス」と同じらしいですね。
デ↑カ→ダンスかと思ったら、デ↓カ→ダンスでした。
英語版のタイトルを見ると「Deca-Dence」になっています。
言葉としてのデカダンスの意味は、「虚無的、退廃的な風潮や生活態度」とのこと。
スペルは「décadence」、元はフランス語みたいです。
ときに退廃的な世界にひたるのも悪くないですよね。
『デカダンス』は裏に隠されたテーマが少し暗いものがあります。
そこにどんなエピソードが混じり、登場人物たちが変化していくのか注目したいところ。
デカダンスを見て、皆さんは何を思い浮かべたましたか?
どんな作品を連想するかで、その人の年代や嗜好が分かるような気がします。
個人的に、パッと連想してしまったのは以下の三つでした。
- 巨大な何かが襲来する感じ=『ダーリン・イン・ザ・フランキス』
- 戦闘シーン=『進撃の巨人』
- タンク居住区=『バンジョーとカズーイの大冒険』のサビサビみなと(NITENDO64のゲーム)
出撃するときは、『北斗の拳』や『マッドマックス』(映画)とか、かの力メインエントランスは『TIGER & BUNNY』とか。
あとは、雰囲気=『空挺ドラゴンズ』、砦=『ハウルの動く城』、ゾーン=『ワンピース』のローの技、背負っている壺みたいなの=『NARUTO』の我愛羅のひょうたん、というのは安直でしょうか。
日々新しい作品がつくられるなかで、「~に似てる」と言い出すとキリがないのですが、人に伝えるときは便利ですし、こういう話をするのは結構楽しいですよね。
ここまで読んでくださった方がいるのかは不明ですが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
©DECA-DENCE PROJECT