2020/07/03(金)、夏アニメの先駆けとして、『ド級編隊エグゼロス』が放送されました。
衛星放送「AT-X」「BS11」、地上波「TOKYO MX」他24:00~に加えて、
ネット配信「dアニメストア」24:00~が最速になります。
さらに最速放送の翌週木曜日に<Hネルギー解放版>なるものがdアニメで解禁されるそうです。
BD/DVD購入以外でセクシーなのをみれるのは良いですね!
(しかしtkbはお預けのようです……)
原作の漫画は『ジャンプスクエア』連載。
内容は「『To LOVEる -とらぶる-』にすこしH×EROを加えたヒーローもの」のような感じです。
原作ファンにとっては、おそらく文句のつけどころのない出来だったのではないでしょうか。
露骨な修正のみ、もしかするとマイナス要素かもしれませんが、作品に合うギャグ要素が加わり個人的には好きです。
OPなし。EDにOPと思われる主題歌が入る構成でした。
内容の三行まとめ
- 男性嫌いヒロイン登場
- 主人公との過去に原因
- ヒロインがHなヒーロー(H×EROS)に覚醒
ほんの一部エピソードがカットされたのみで、ほぼ原作通りでした。
大きなオリジナル要素は2つです。
- アイドルのサービスシーンが入る
- 先取りしたコスチューム&キャラの紹介
男性嫌いヒロイン登場
出典:アニメ『ド級編隊エグゼロス』 (C)きただりょうま/集英社・ド級編隊エグゼロス製作委員会


制服のカラーデザインが明るくなっていてキュートでした。
過去に起きた出来事を冒頭で簡潔に紹介され、学校の日常から物語は描かれます。
画像をみても分かるとおり、ヒロインの星乃主人公を嫌うだけではなく
時折すこし別の表情を見せたりします。
もともとは潔癖な性格ではなかった様子。
とある事件をきっかけにヒロインが男性嫌いとなったようです。
幼いころに、邪悪な存在に出遭ってしまったのか。
そこで一体何があったのか。
原因は一話後半で明らかに……。
メモ
ヒロインの星乃がつけているキラキラのヘアピンに注目。
主人公との過去に原因
出典:アニメ『ド級編隊エグゼロス』 (C)きただりょうま/集英社・ド級編隊エグゼロス製作委員会


これはトラウマになります。
自我の芽生えといいますか、成熟するのが早かったのかもしれません。
それもこれも謎の怪人「キセイ蟲」のせい。
テレビの解説おじさんいわく「このままでは人類は少子化が進み、緩やかに人類は絶滅する」とのこと。
現代日本においても笑えない話題ではあります。
彼らに対抗するのが、主人公・炎城 烈人(えんじょう れっと)が所属する「地球防衛隊」です。
ゼロギアと呼ばれる道具を使って戦います。
ゼロギア=Hネルギー(エロスの源)を力に変換する道具という設定。
少年少女のほうが力を発揮するようです。
なぜなら多感な時期であるため。
理にかなっていますね。
肌の露出が多い方が魔力を取り込む量が多い、みたいな理屈のある設定は好きです。
開発は主人公の叔父、庵野 丈。
主人公はキセイ蟲を倒すごとに服が破けるのに困っている様子。
戦闘モノあるあるのように、服で股間だけが隠れるとかはありません。
庵野 丈を演じる声優の三木さんは、『キルラキル』という激しいキラキラエフェクトの出るアニメにも出ていました。
そちらの作品でも変態的でサポートするキャラだったような覚えがあります。
制作会社がトリガーさんだったら、もっとキラキラしてたのでしょうか。
メモ
ここで主人公の行動理由が語られます。
主人公は、ヒロインを変えてしまったキセイ蟲が許せないようです。
原作既読ですが、ゼロギアがぐるぐる回っているのが驚きでした。
Hネルギーの高ぶりでものすごい回転数になりそう。
さらに個人的に驚いたのは、ヒロインのみならず主人公への力の入れようがすごいということ。
出典:アニメ『ド級編隊エグゼロス』 (C)きただりょうま/集英社・ド級編隊エグゼロス製作委員会


cv.松岡 禎丞さんの演技も相まって気迫がすごい。
エグゼロスにおける戦闘はほぼワンパンで決められますが、へタレても一本気のある感じで、好感度が高いのではないのでしょうか。
某リトさんに匹敵するほど神格化されるかもしれません。
原作と違い主人公の乳〇はがっつりでてますし、炎城の肉体にも注目しておきましょう。
一方の敵側、キセイ蟲の声がセクシーだと思ったら、cv.伊藤静さんでした。
『ワンパンマン』の影響でもっと変態的な声を想像していました。
ああいったぴっちりスーツに見えなくもない怪人は、そういう性癖をお持ちの方や想像豊かな方など、刺さるところには刺さりそうです。
ヒロインがHなヒーロー(H×EROS)に覚醒
出典:アニメ『ド級編隊エグゼロス』 (C)きただりょうま/集英社・ド級編隊エグゼロス製作委員会


雰囲気が良いですね。
公園の遊具の中、夕暮れ、セミの鳴き声。
BGMがなくなり、環境音だけのシーンとか大好きです。
そしてヒロインの覚醒。
原因は恋人つなぎのようです。
すごいHネルギー、もとい想像力だ……。
これにはキセイ蟲も驚き。
とんでもない力で無事退治されました。
原作では冒頭にあった作品の根幹となるキャッチフレーズが最後に来ましたね。
2話以降にしっかり紹介されるであろうキャラ達が勢ぞろい。
キャラ紹介の絵がありましたが、原作と衣装が違っていました。
次回判明するED映像や曲が気になるところ。
1話を見た感想ですが、原作の漫画を読んだときよりも、セリフひとつひとつがはっきりした印象です。
最後、桃花のセリフの関西弁がシャレになっていたことも、アニメで気づきました。
絵ばかりをみていたのがバレますね。
あとはヒロイン星乃がつい昔の呼び方で主人公を読んでしまうシーン。
漫画版ではセリフ枠いっぱいに炎城と書かれているものでしたが、声がつき動きが加わると、炎城×14連呼がより可愛いシーンとなっていた気がします。
原作ファンにとっては、最高の一話だったのではないでしょうか。
一部セクシーなシーンが追加されたり、締めのシーンがカッコよかったりとアニメならではの演出もいいですね。
原作を踏襲しつつ、昇華させるというみんな幸せになるアニメ。
製作された方々にグッジョブとしか言えないです。
そして、締めでかかったBGMがOPのようなので、次回判明するEDテーマが気になるところ。
基本キセイありの放送でしたが、少し見るのを我慢して<Hネルギー解放版>をdアニメでみるのもアリかもしれません。
露骨なキラキラはそのままでも、どこかが解放されるはずなので要チェックです。
余談:アイドルと謎の恋人つなぎ
(C)きただりょうま/集英社・ド級編隊エグゼロス製作委員会
アイドルファン(ガヤ)の声「光ってたけど、動画とってるっしょ!?!?」「もちろんんんんん!!!!」


視界をハックするとはキセイ蟲も侮れません。
原作にない追加のサービスシーンがありました。
アイドルの娘が言う「いい加減就活すっか」とか、この辺のギャップのある現実味といいますか、ときおり混ざるギャグテイストもエグゼロスの魅力だと思います。
あとキセイ蟲から逃げる際に、炎城と星乃が恋人つなぎをしていました。
こうして文字にしても違和感がなく、漫画でもまったく気になりません。
しかしアニメだと面白く見えるのが不思議です。
あえて見方を変えれば、あのシーンは炎城と星乃の心境を深く読み取れる場面かもしれません。
ふつうに手をつなぐのでは、星乃が嫌がります。
星乃からしたら、差し出された手を取らなくてはいけない、でも取れないみたいな葛藤があるわけです。
そうした考えの結果、あの形になってしまったという想像の余地があります。
(そしてさらに余談ですが、昔『バッカーノ』のOPでみたことあるなと思ったら、あちらは互い違いに上下で指を合わせる形でした)
ところで、重要な少子化の話です。
実際に人からエロスを取ったら深刻な影響が出ます。
もしそういう世界があったらと考えると怖いものがあります。
しかしこの作品は、新しい地球侵略(?)の形によって、皮肉にもエロスの発展に貢献している。
ガンバレキセイ蟲。もっとやれ。
(C)きただりょうま/集英社・ド級編隊エグゼロス製作委員会