2020/07/15(水)『Re:ゼロから始める異世界生活』第二期2話が放送されました。
一期から通しでの名称は「‐ 2nd season 27話 ‐」、タイトルは「次なる場所」となっています。
今回から原作4章の内容に突入しました。
書籍は10巻に突入ですね。
2話の最後に、鈴木このみさんが歌うOPテーマ「Realize」がかかりました。
映像もOPものだとだと思われます。
イントロのメロディでぶち上げからの、エキドナが蝶々を振りまく映像で大きく魅せられました。
内容の三行まとめ
- クルシュと別れてロズワール邸に戻る
- フレデリカと出会う
- 聖域に向かう、魔女との邂逅
小説と違う点として、
- ヴィルヘルムの傷など、別れるシーンでのやり取りや発言のカット
- 帰りの馬車でのきまずいシーンのカット
(オットーが出てくるタイミングの変更) - レムを語るシーンのカット
- ロズワール邸へ入る前に、パックの反応がないシーンの追加
- スバルがフレデリカに向けた発言の変更
- エミリアがオットーを迎えに行かないように変更
(レムを寝かせに行くシーンがなくなる) - ベアトリスとのやり取りを一部カット
- スバルがエミリアに頼み事をされる会話をカット
- 聖域に向かう竜車の中でエミリアが拗ねるシーンのカット
細かく挙げるとキリがないので、特に変わったなと感じた点だけ抜き出してみました。
キャラ同士のやり取りが結構カットされています。
面白い掛け合いが多いので泣く泣く削ったんだろうなと想像してみます。
オットーいじりが足りない分は、発言の途中に、食い気味にシーンチェンジされるというのでバランスが取れている(?)
クルシュと別れてロズワールの屋敷に戻る
出典:アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』 ©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会


アニメ化の大きな魅力のひとつとして、キャラを取り巻く環境が鮮明になったことがありますね。
ピアノの穏やかな新BGMが新鮮です。
リゼロは凄惨なシーンがあるぶん平和な曲がしみます。
クルシュと別れる際に、すりおろされるスバル。
パトラッシュはそんな鳴き声なのか、というのですこし驚きました。
地竜に懐かれると猫みたいでかわいいですね。
これでも気難しいダイアナ種というやつで、白鯨戦での戦果に対する報酬というのが、パトラッシュです。
「助けられるばかりでなく誰かを助けられるような私になる」
というエミリアの発言は感慨深いものでした。
エミリアは元から、子供のように純真な善人だと思います。
しかし当然のように善行を続けるのではなく、
意志をもって何かを成し遂げる強さを手に入れようとしているようです。
4章のエミリアに期待がふくらみますね。
と綺麗ごとを書いてみましたが、原作にはないエミリアの発言でした。
別れのシーンは、かなりカットが多いイメージです。
印象的なやり取りが多かったせいだと思います。
エミリアとクルシュは王選候補者として、スバルとフェリスは騎士のライバルとして、役割だけの同盟関係だけでなく、個々の友人としての関係も深まっていく予感がします。
スバルの心境はレムを犠牲にしたぶん複雑ですが、別の面では喜びがありそうですね。
そして原作を読んだときは、村に着いた時間が夕方であったことをあまり意識していませんでした。
夕暮れに染まるお屋敷もまた綺麗というより、もはや城で荘厳だ……。
クルシュ邸を出たときは朝方のような空模様だったのでえらい違いです。
スバルに背負われたレムの顔がにこりとしているように見えてほほえましい。
フレデリカと出会う
出典:アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』 ©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会

牙をもった怪しい奴め。もっと近う寄れ。

アニメではカットされていますが、フレデリカいわくロズワール邸にはたくさんの給仕さんがいたそうです。いなくなった理由も小説で述べられています。
お屋敷の扉をノックすると、驚くことに返事がきます。
これだけ大きいお屋敷だと衛兵のひとりでもいそうなので、
直接屋敷のドアを叩く訪問者は珍しそうです。
ここで大きな変更があったと思います。
スバルの発言が変わっていました。
- 小説 ⇒ フレデリカの「顔」が怖いとの発言
- アニメ ⇒ フレデリカの「牙」が怖いという発言
フレデリカの顔は怖くないですよね。むしろ可愛い。
もっと言うと牙も可愛い。書籍の挿絵も可愛い。
web版で初めて読んだときは、
アナスタシア陣営・鉄の牙リカードの女性版を勝手に想像していました。
童話の『赤ずきんちゃん』に出てくる狼みたいな女装をしているのかなと。
大塚真一郎先生、よくぞ今のフレデリカを仕上げていただきました。
そしてラムが一瞬「ハッ」と登場します。
屋敷が荒れ果てていた理由が悲しい……。
(EDのクレジットを見ると、キャストの欄にきちんと村川梨衣さんがのっていました。)
一期ではベアトリスを連れ出そうとするシーンがカットされていましたが、二期で影響することなくするっとつながりました。
ベアトリスからは二つのキーワードが出現。
ジュースという名前と、魔女因子。
同じ人型精霊なのでベアトリスがペテルギウスを知っていてもおかしくありません。
ですが、ペテルギウスの何かがくっついていたとしたら気持ち悪いですね。
ここでベアトリスはかたくなに話さず、代わりに道を示します。
スバルの知りたいことに対する答えは聖域にあるそうです。
強制的に追い出され、トイレから出てきたばかりのオットーとかち合い。
何気にオットーと腕をからめながら倒れているスバル。仲良しか。
オットーがスルーされ、さらに食い気味にシーンチェンジされて良い扱い。
エミリアが恥ずかしがるシーンとメイドペトラの登場は、どちらも見どころでした。
参考
- ラムいわく「聖域」は村から7、8時間の距離
- エミリアいわく「フレデリカがロズワール邸から去った時期」は三か月くらい前
メモ
- フルネーム ⇒ フレデリカ・バウマン、リカード・ウェルキン
- 聖域の名前 ⇒ クレマルディの聖域(クレマルディの迷いの森内)
- 要注意人物 ⇒ ガーフィール
聖域に向かう、魔女との邂逅
出典:アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』 ©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会


エキドナの瞳孔が猫のように縦長になっていますね。このキャラデザも原作からの変更になるのかもしれません。
晴れ渡った出立のシーン、雰囲気が良いですね。
ペンダントを渡すときの音が、石がこすれるような音がして小気味よいです。
フレデリカの声とかぶっていますが、握りしめるときにもSEが入っているような気がします。
ペトラはスバルの旅立ちのため、おまじないのハンカチを巻いてくれます。健気だ。
リゼロファンにおける女性キャラの人気は、
複数投票にしたらめちゃくちゃ割れそうですよね。
レムは飛び抜けるとして、ペトラも上位人気なような気がします。
あと個人的にひどく失礼な勘違いをしていたのですが、ペトラの声優は高野麻里佳さんでした。
なぜかずっとcv.日高里菜さんかと思いこんでいました……。
新しいキャラの声優は、フレデリカがcv.名塚佳織さん、
エキドナはcv.坂本真綾さんですね。
ついに初魔女、強欲の魔女エキドナが登場しました。
緑のイメージがなかったのですが、蝶の飾りがとても似合っています。
書籍の表紙やカラー絵には、黒い蝶がついているため、緑の蝶はアニメでのキャラ付けだと思われます。
主題歌とあわさった映像がものすごくカッコ良かったです。
オープニングは一時停止しないと見えないキャラ達が映像に入っていたりで、これは毎週しっかりと見ないといけませんね。
3話の構成はすごく難しそうな予感がするので、どんな変更があるのか楽しみです。
3話はエキドナ回の予感。
今回はフレデリカに惚れる人多かったと思いますが、次は魔女に魅せられる人が続出しそうです。
余談:リゼロ世界での気候/「邸」と「屋敷」
2話はペトラと廊下で歩けば、歩みに合わせて影が入ったり、竜車の中で窓際に座れば、光が強く当たったり、影の演出が細かいものでした。
こうしっかり日が当たると、太陽の高い時期をイメージします。
原作の二巻、呪いの異変を感じてレムにやられるときで、気候は春過ぎに近いとあります。
そのため、もしかしたら4章の時点で初夏の時期に近くなっているのかもしれません。(地球で考えた季節がある場合ですが)
改めて2話の服装を見ると、女性陣はみんな胸元があいているという。
ロズワールの趣味という設定ありましたっけ。非常に良いと思います。

Photo by Daniel Barnes on Unsplash
どうでもいいですが、「邸」と「屋敷」は同じ意味です。
「邸」は単体では使わず、「邸宅・官邸・豪邸・私邸・別邸・本邸」など使われるよう。
リゼロでは熟語として、ロズワール邸。
ロズワール邸を指す語として「お屋敷」や「屋敷」という言葉が使われていました。
ひとつ勉強になりました。
©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活1製作委員会
©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会
©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会