なろう ラノベ

【1話感想】アニメ『魔王学院の不適合者』俺TUEEE系に秘められた力

2020-07-16

魔王学院1話_ミーシャ

©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

 

2020/07/04(土)、『魔王学院の不適合者〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』1話が放送されました。タイトル長めですね。

衛星放送「AT-X」「BS11」、地上波「TOKYO MX」ほか23:30~
ネット配信「dアニメストア」23:30~

地上波、衛星放送有料チャンネル、ネット配信で同時刻放送です。
次いで首都圏では、7/6(月) 25:59~「読売テレビ」7/7(火)23:30~「ABEMA」といった放送順になります。

原作は「小説家になろう」連載。
KADOKAWAの電撃文庫から書籍化されています。

 

いわゆる「俺TUEEEE」を地で行く1話でした。

人物作画、背景美術、演出、音楽、声優さんの演技などを含めて、かなりしっかりと作られています
そのため、初見だとギャグなのかギャグでないのか、判断に迷うところがあります。

視聴しているうちに流れが分かってきて、
「これは一種のシュールギャグなんだ」「滑ることが前提の魔王ジョークなんだ」と学んでいくともっと楽しめるようになりそうです。

ABEMAやニコニコ動画/生放送でも配信されるため、コメント付きでわいわい観たらとても面白そうですね。

中世風ファンタジーや学園ものが好きな人にはたまらない作品だと思います。

 

 

内容の三行まとめ

  • (魔王が転生して)子孫の学院へ、入学試験を受ける
  • 試験でチンピラをとんでもなくボコす
  • 合格祝いの帰り道、復讐にあったところを返り討つ

エッセンスだけ抜き出すと何だこれとなりますが、割とギャグ寄りです。

主人公が魔王だけあって感性が特殊なので、
耐性のない人が知識なしで見ると、あまり良くない感情をかきたてられるかもしれません。

メインのキャラデザは小説版、サブキャラは漫画版準拠でしょうか。

原作の小説と主な変更があった点は以下になります。

  • 転生前のシーンをカット ⇒ 自宅のシーンにて止め絵で説明
  • ゼぺス・インドゥ(色黒のチンピラ)の目元のキャラデザが変わる
  • ゼぺスとの対戦で、魔剣ゼフリード(炎の剣)をよけるシーン&うっかり殺すシーンの削除
  • ゼぺスの兄、リオルグ・インドゥの登場が試験のあとになっている

 

(魔王が転生して)子孫の学院へ、入学試験を受ける

魔王学院1話_冒頭シーン

期待の電撃作品が来た。
やっぱり俺TUEEEEがなきゃストレスが溜まる……。
異次元すぎて純粋な「俺TUEEEE」とは別物のような気もします。
最初の音楽に『ハリー・ポッター』や『ファンタスティック・ビースト』の雰囲気がありました。
魔王学院もフクロウが呼びにきていますから、怪しげな感じがぴったりです。

 

初見では「主人公がやばい目をしている!」が第一印象でした。
掴みとして印象に残りますし、一発で魔王だなと認識できました。

原作を見ると、冒頭のエピソードが転生前の話になっています。
アニメ版では世界観の説明があったあとに、いきなり入学試験です。

あえてネタバレしておきますが、主人公は平和を愛する良いヤツです。
合理的な判断をくだすような性格の持ち主です。

転生モノでありふれている昨今、アニメ版で冒頭エピソードをカットしたのは英断だったと思います。

一方でカットした弊害があるとすれば、主人公がすごく嫌なヤツに仕上がってしまったことでしょうか。

初見で1話だけ視聴して、「主人公アノスは良いヤツだなぁ」と好感をもった人はそんなに多くないかと思われます。
過去のことさえ分かれば、視聴者の印象も変わるので難しいところですね。

それでも、共感できるところはあります。
良い年になって人前で親に応援されるという嫌なイベント。
これには魔王も参っているはずです。(実際は参ってないと思いますが)

そして同じ状況に置かれたヒロインと知り合うきっかけになりました。

だいぶ凝ったキャラデザの悪役からいちゃもんをつけられ、1話開始3分でねじふせます。

地獄の炎を息で消す。命令しただけで反省させる。さすが魔王

 

試験でチンピラをとんでもなくボコす

魔王学院1話_入学試験

分かりやすいかませだ。
――良いだろう、範馬の鎧というやつの力を見せてくれ。
反魔の鎧です。
今期はアニメ「バキ」大擂台賽だいらいたいさい編も放送中ですね。

 

分かりやすく再登場したゼぺス・インドゥ(色黒チンピラ)さん。
ちなみに魔王の名前はアノス・ヴォルディゴード。
ヒロインの名前はミーシャ・ネクロンです。

今回は対策したおかげで、魔王に命令されただけで負けるといったことはありません。

しかし心臓の鼓動には勝てませんでした。

まさに規格外。ふつうに笑いました。
鼓動ってそんなに強かったのか……。
魔王に抱き着かれたらやばそうです。

なにがなんでもギブアップしないゼぺス。
余興と言って、魔王アノスが遊びます。
ゼぺスがギブアップするまで、殺して蘇生するをひたすら繰り返し。

「2000年前の常識+魔王の判断力」で行動をされると、周囲はドン引きです。

さすがのゼぺスもこれには耐えられずギブアップ。
生死の境をさまようとはこのことです。
だいぶぶっ飛んでいますね。

このあたりは、キャラの心情や置かれている立場などを想像すると、現実世界では理解の出来ないキャラの行動も納得がいくのだと思います。

 

アノスの試験は、アイキャッチを挟んで5人ぶん勝ち進み、合格しているようです。
(「魔力測定」と「適性検査」は合格者のイベント)

原作においても、あとの4人を倒した描写がありません。
原作ではチンピラ兄に即復讐されるので、そのときに倒した数がカウントされている模様。

アニメ版では、アノスが誰を倒したのか気になるところ。

メモ

魔王がメインとなる作品のカテゴリは、主人公に俗っぽい欲が少なめです。
基本的に馬鹿にされたら見返すなどといった行動とも無縁なので、そこは安心してみれるはず。
しかし、設定上のギャップでざまぁ展開はありそうです。

 

 

合格祝いの帰り道、復讐にあったところを返り討つ

魔王学院1話_後半

アノスが生まれて一か月!?
アノスの父&母がぶっ飛んでいる……。
さすが魔王ですね。
自分の意思で転生できるくらいですから、魔法を使えば一か月で成長できます。
ある意味この両親だからこそ、転生できたのかもしれません。

 

帰りの合格祝いでヒロイン・ミーシャを自宅へご招待
失われた魔法を使って自宅前へひとっ飛びです。

魔王アノスの好物はキノコグラタンでした。
これはもしかしたら重要な伏線かもしれません。
かつて変なキノコをたくさん食べて強くなった説もありそう。

暖かい家庭が暴虐の魔王へどのような影響を与えるのかも見どころですね。

帰りにアノスが言う「朋友ほうゆう」ミーシャを送っていると弟の復讐を仕掛けられます

敵は創造建築アイリスという魔法で試験会場をそのまま再現。
良い雰囲気のまま話を終わらせないナイス敵役の登場です。

悪役の演技がノッています
粋な小物っぷりが最高ですね。
主人公を輝かせるのはやはり魅力的な敵の役目です。
(兄のリオルグはcv.立花慎之介さん、弟のゼぺスはcv.江口拓也さんでした。)

魔黒雷帝ジラスドを防ぐのに、アノスが右手と左手で違う対応をするのがカッコ良かったですね。
くやしいけど痺れました。

殺せば死ぬしゾンビにすれば正気を失う、というぼやきが常識の違いを説明していました。

最後にOPテーマCIVILIANの「正解不正解」が流れ、さらにCパートへ突入。
ミーシャが校章の印を説明しているときのポーズ、何で見たんだっけと思ったら
天津飯の気功法でした。しかし微妙に違いました。

うまいことタイトルの『魔王学院の不適合者〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』を回収して、1話の終わりです。

文字だけの次回予告、シンプルなCGがクールでした。
がっつりCGだと分かる立体的な次回予告は珍しい?ですかね。

 

余談:キャラデザで思ったこと/原作を3巻まで読んでみた


(※公式サイトのリンクにしずまよしのり氏のティザービジュアルがあります)

今更だけど、しずまよしのり先生は神。
しまずよしのりさんキャラデザ原案のラノベアニメは『ゼロから始める魔法の書』以来でしょうか。
アニメでは目の表現がとても好きです。
例えが悪いかもしれませんが、虫の複眼とか蝶の羽みたいな綺麗さがあると思います。

 

しずまよしのり先生には艦これで大変お世話になりました。
今回登場したヒロインのサーシャは時津風にすこし似ているような感じです。

あとアニメ版のゼぺス・インドゥ(最初の色黒チンピラ)を見て思ったことがありました。
「大昔にジャンプで見た気がする……」

調べたら『★SANTA!★』という漫画の主人公でした。
目元が似てるかなと思ったら、そんなに似てなかった。

★SANTA!★

©蔵人健吾/集英社

週刊少年ジャンプで2003年19号から31号にかけて掲載されていた作品です。

思えば少年時代に買った漫画などは、舐めるように読んでいた気がします。
幼いころに読んだ週刊誌や月刊誌は、表紙すらうっすら覚えているのがすごい。
たまに画像検索をかけると見たことあるなという表紙がたくさんあります。

そしてアニメ1話を見たあと、深淵をのぞきそうになったので、
感想を書く前に原作を3巻まで買って、読んでみました

ふつうに面白いです。全巻買います。
細かいことは抜きにしてストーリーが練られているので、とても楽しく読めました。

なろう的な表現がすこし恥ずかしくなることもありますが、良い大人でも十分読めます。
電子書籍なら公共の場で見ていても賢そうに思われるのが利点ですね。
挿絵ページは即飛ばして、自宅で舐めます。

一区切りとなる3巻の「勇者学院編」は熱かったです。
1巻から伏線や前フリがしっかりと機能していて、作り込みと安心感がすごい。
主人公が期待を裏切らず、読後感がすっきりしているのは相当な利点です。

一般の人にオススメしづらいですが、日常的にアニメを楽しんでいる人にはオススメしておきます。


さらなる余談ですが、
個人的に「勇者学院」という文字面だけ見るとまた深淵をのぞきそうになります。

なぜなら「勇者+学院」という単語を見たときに、「ありきたりだな」「お腹いっぱいだ」「もういらない」といったうんざりした感情になるからです。

しかし逆を言えば、「なじみやすい」「受け入れられやすい」=「面白そう」という印象になる面もあると思います。

それに勇者と魔王はセットですからね。
「魔王学院」があれば、当然「勇者学院」の存在も予想しておくべきです。

ところで、ふと現実に戻って「勇者」や「魔王」という言葉は一体何なのか、と考えることがあります。

勇ましい者ってなんだろう、勇者はドラクエが元?とか、
英訳したらブレイブマンとデーモンキングか、ダサいなとか、
こういう擦れた考えが、純粋に作品を楽しめなくする一因となるんですよね。

「高二病」か「大二病」というやつかもしれません。
というより、ふつう大人はラノベを読まないのかもしれません。

ともあれ、最初のエピソードが一番強烈だったので、それさえ抜ければハマる作品だと思います。

1話で切った方がいたら、ぜひ続きもみていただきたいところです。


©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

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